引っ越しの際に出た不用品は無料で寄付できる?やり方や注意点を解説
不用品引っ越しの際に出る不用品の中には寄付できるものもある
引っ越しの際、たくさんの不用品が出ることは珍しくありません。
しかし、不要になってもまだまだ使えるものの場合、単にゴミとして出すにはもったいない、というケースもあるでしょう。
まだ使える不用品の処分方法には、以下のようなものがあります。
- リユースできる中古品として買取してもらう
- 部分的にリサイクルをしてもらう物品として無料で引き取ってもらう
- 国内や海外に支援物資をおこなっている団体に寄付をする
中古品として売却したりリサイクル品として回収したりしていないものでも、寄付ならできるのでは?と思う方もいるでしょう。
確かに、寄付を集っている団体の中には幅広い品物が対象としているところもあります。
しかし、寄付を集っている団体ならば、なんでも受け入れてくれるわけではありません。
また、無料で寄付ができない団体もありますので、注意しましょう。
寄付をしたい場合は寄付を集めている団体のサイトを確認するなどして、情報を集めてください。
寄付を集っている団体の種類と注意点
寄付を集っている団体には、大きく分けて以下のような3つの種類があります。
- 海外の恵まれない方々を対象に寄付を集っている団体
- 国内の要支援の方を対象に寄付を集っている団体
- 犬や猫をはじめとするペットを保護するために寄付を集っている団体
それぞれ支援の大賞が異なるので、求める物品も異なります。
また、すべての団体が物品の寄付を求めているわけではありません。
物品の寄付は、仕訳をしたり必要な場所に必要なものを送ったりする手間がかかります。
そのため、寄付は現金のみという団体も珍しくありません。
寄付を受け付けている団体の中にも「衣類は新品のみ」「食器はすぐに使える製品のみ」といった制限を付けているところもあります。
寄付=無料で不用品を処分できるサービスではないと覚えておきましょう。
寄付を受け付けている団体が多い物品
寄付を受け付けている団体が多い物品は以下のようなものです。
- 新品の衣類(主に男性用の肌着類)
- 賞味期限の長い保存食品(缶詰・レトルト・インスタント食品など)
- 書き損じはがき・未使用はがき
- 切手類(使用品も可)
- テレホンカード(未使用・使用中・使用済み)
- 金券類(図書券・ビール券・お米券など)
- 外国の紙幣・コイン類
- 学用品
- おもちゃ・絵本
- スポーツ用品
近年は、子ども食堂やフードバンクの需要が高まっていることから、保存食品の寄付を求める団体も増えています。
また、書き損じはがきや未使用はがきはいろいろな団体で喜ばれます。
反対に、寄付というと真っ先に思い浮かぶ衣類や布団、毛布類を集めるところは減少傾向です。
上記に加えて、犬や猫などの小動物の保護をおこなっている団体では、以下のようなものを寄付で受け付けているところもあります。
- 古タオル・古着
- 賞味期限が長いペットフード
- ペットシーツ
- 猫のトイレ用の砂
古着や古タオルは、掃除に使ったり小動物の寝床に敷いたりするために集めている団体があります。
寄付は無料でできるもの?
団体の事務所まで自力で寄付品を持ち込む場合、特にお金はかからないケースが大半です。
一方、郵送で寄付する物品を送る場合、送料は寄付をするほうが持ちます。
団体によっては、送り方に指定が付いているところもあるので、必ず確認してください。
引っ越しで不要になった物品を寄付する手順
引っ越しで不要になった物品を寄付したい場合は、まず不要になった物品を集めている団体を探しましょう。
なお、寄付をする最低限のマナーとして汚れているもの、壊れているものは除きます。
寄付は、不用品の処分のために行うものではありません。
なお、書き損じや未使用のはがきや切手が大量に出てきた場合や、テレホンカードがまとめて見つかった場合、半端な金券が残っている場合などは、寄付をすると喜ばれるでしょう。
また、海外旅行にいった際に記念に持ち帰った紙幣やコイン類も寄付が可能です。
サイズアウトした子供服の中でも、未使用の下着類などは喜ばれる可能性があります。
寄付する団体が決まったら、寄付の方法を確認してください。
郵送の場合は以下のような点に注意しましょう。
- 1つの段ボールに入れる寄付品は原則として一種類のみ(衣類なら衣類、学用品なら学用品で1つにする)
- わかりやすい場所に寄付する品目を書いておく
- 指定された段ボールのサイズで送る
なお、これは被災地に支援物資を送る際にも活用できる方法です。
自分で寄付品を持ち込む場合は、事前に予約をして当日は何時ごろに到着するか告げておきましょう。
寄付を受け付けている団体の中には、特定の時間しか事務所に人がいない場合もあります。
いくら寄付品を集めているからといって、無連絡で事務所に寄付品を置いていかないようにしてください。
また、寄付品が多い場合は目録を作っておくと分類の手間が省けます。
NPO法人以外で寄付を受け付けている団体はある?
寄付を募っている団体の多くはNPO法人ですが、それ以外にも突発的に寄付を受け付けているケースもあります。
例えば、保育園や幼稚園などで未使用の子供服などを洗い替え用に受け付けているところもあるでしょう。
また、中学、高校では不要になった制服の寄付を常時受け付けている学校もあります。
引っ越しで転校するために制服が不要になったら学校に寄付できるかどうか確認してみましょう。
寄付以外でも不用品を無料で有効活用する方法
寄付以外でも不用品を無料で有効活用するには、以下のような方法があります。
- 自社の商品を回収しているところに不用品を持ち込む
- 学校の不用品回収などを利用する
- 小型家電をリサイクルする業者を利用する
UNIQLOやH&M ・ZARA・無印良品などファストファッションの店舗では、古着の無料回収をおこなっています。
自社の商品のみ回収対象にしているところもあれば、ZARAのように布製品であればメーカーは問わないところもあります。
UNIQLO・GU・無印良品は自社製品のみ回収対象ですが、店舗が多いので地方でも回収してもらいやすいでしょう。
また、学校では古着や古紙の回収を定期的にPTAが行っているところもあります。
回収された古紙や古着は業者に販売され、学校の備品を購入する費用などに当てられます。
子どもが学校に通っていなくても、地域住民であれば利用できるケースもあるので問い合わせてみてもいいでしょう。
パソコンやオーディオ機器、DVDプレイヤーなど小型家電が不要になった場合は、小型家電を無料で回収する業者を利用する方法もあります。
特に、パソコンやオーディオ機器の場合、レアメタルが使われている可能性が高いので、家電としては使えなくても回収しますという業者も多いです。
また、自治体でも回収しているところもあるので、確認してみましょう。
無料回収を利用する際の注意点
近年は無料回収と宣伝しながら、人件費などの名目で多額の費用を要求する業者の被害が増えています。
また、不用品を回収した後、山の中などに不法投棄する事例もあります。
無料回収の業者を利用する場合は、必ず信用のおけるところに利用しましょう。
不明な場合は、業者名で検索すると被害があった業者の場合は情報がヒットすることもあります。
まとめ
不要品が寄付出来たら、まだ使えるものを捨てたといった後ろめたさもなくなります。
しかし、一昔前のように「古着でも古毛布でも寄付してもらえるだけでありがたい」といった団体は減少傾向です。
寄付をしたい場合は、寄付する団体を決めてその団体が求めているものだけを寄付しましょう。
不用品をいきなり送り付けてはいけません。