単身パックでの引越しは本当に安い?メリット・デメリット・注意点を解説
単身での引越しContents
単身パックの特徴とは?
単身パック(単身引っ越しパック)とは、1人暮らし向けの引っ越しプランの1つです。
高さ130~175cm、幅104~108cm、奥行き74~105cm程度のコンテナボックス1~2個に荷物を入れて運ぶ方式です。
家電は家具は基本的に簡易梱包で、すべてコンテナボックスに入れて運びます。
複数のコンテナを1台のトラックに入れて運ぶので、通常の引っ越しプランに比べて価格を抑えられる等のメリットがある一方、到着時間が指定できない、近場の引っ越しでも到着が翌日になる可能性があるなど注意点もあります。
また、単身パックは1人暮らし以外でも利用可能です。
例えば、荷物をほぼ処分して引っ越す場合、家族連れでも単身引っ越しパックで十分なケースもあります。
単身パックを利用するメリット
単身パックを利用する具体的なメリットには以下のようなものが挙げられます。
- 通常の引っ越しプランに比べると料金が安い
- 繁忙期と通常期で料金の差が小さい
- 簡易見積もりのみで依頼が可能
- 遠方への引っ越しも費用が抑えられる
単身パックは荷物が積める量がカーゴ1つ分と決まっています。
そのため、見積もりも電話やWebで済ませられるケースも多いです。
事情があって、急に引っ越しすることになった場合などの際は重宝するでしょう。
また、遠方に引っ越す場合に料金が抑えられるのは大きな魅力です。
単身パックを利用するデメリットと注意点
一方、単身パックを利用するデメリットには以下のようなものがあります。
- カーゴに積めないものは運べない
- 到着時間を指定したい場合などは別料がかかるケースがある
- 梱包材は自分で用意しなければならない
- 荷物の量によっては通常の引っ越しプランのほうが安い場合もある
単身パックに使われるカーゴの高さ、幅、奥行きを超える家具や家電は運べません。
ファミリータイプの冷蔵庫や洗濯機、大型家具は積めないと考えましょう。
また、ダンボールも大量には積めません。小さいサイズでも10~15箱が限度です。
しかも、ダンボールなどの引っ越し資材は自分で用意しなければなりません。
一人暮らしでも、荷物が多い場合や大型家具や家電が多数ある場合は通常の引っ越しプランのほうがお得な場合があります。
このほか、到着日や到着時刻を正確に決めて引っ越したい場合も単身パックは適していません。
複数のカーゴを同時に運ぶため、時間指定ができたとしてもずれる場合があります。
特に、引っ越し荷物を受け取れる時間が限られている場合は、注意が必要です。
単身パックの利用が適しているケース
単身パックの利用が適しているケースは、以下のような場合です。
- 大型家電や家具が少なく、荷物全体もダンボール箱20箱以下
- 引っ越し荷物の到着が多少遅れても問題ない
- 引っ越し費用をできるだけ抑えたい
- 見積もりをできるだけ簡単に済ませたい
単身パックが安いのは積める荷物が限られており、複数のカートを同時に運ぶためです。
例えば、引っ越しや就職で遠方へ引っ越しが決まり、大型家具や家電は別便で運ぶ手はずが整っている場合や、現地調達する場合などは適しています。
また、家具家電付きマンションに引っ越す場合などにもおすすめです。
現在はネット通販も発達しているので、大型家具や家電をネットショップで購入して新居に運んでもらうようにすれば、家具家電一式を新調しても単身パックを利用できます。
なお、単身向けの家具家電ならば単身パックのカーゴでも運べる場合もあるので、サイズを測ったうえで運搬できるかどうか引っ越し業者に問い合わせてみましょう。
単身パックを利用する流れ
単身パックを利用する場合は、まず単身パックサービスを実施している引っ越し会社を複数ピックアップしてみましょう。
単身パックは「荷物をカーゴに入れて運搬する」ことは共通していても、それに付随するサービスは異なります。
例えば、単身パックに服を入れるハンガーなどをつけてくれたり、追加料金を支払えば家具や家電を別便で運んでくれる業者もあります。
このほか、別料金を払えば到着時間の指定などができる業者もあり、便利です。
また、引っ越しをサポートしてくれるスタッフの人数も確認しておきましょう。
通常の引っ越しプランはスタッフが2名以上派遣されます。
しかし、単身パックは派遣スタッフが1名のところが多く、荷造りは基本的に自分で行います。
もし、やや大型の家具や家電を別便で運んでもらいたい場合は、スタッフの増員ができるかどうか打診してみてください。
利用する引っ越し業者が決まったら、見積もりを依頼します。
単身パックは電話やWebで見積もりが可能なので、早ければ10分ほどで終ります。
その代わり、正確な荷物の量を伝えないと当日多額の追加料金がかかる場合があるので、注意してください。
ある程度荷物の量を決めてから見積もりの依頼をしてください。
見積額に納得すれば、正式契約です。
引っ越し日が決まったら、その日にすぐ荷物をカートに積めるように荷造りをします。
単身パックの場合は、自分で梱包材を準備しなければなりません。
引っ越し業者によっては梱包材を別料金で用意してくれるので、必要ならば依頼しましょう。
単身パックは、引っ越し当日スタッフがカートに荷物を積載してくれますが、荷造りは手伝ってくれません。
したがって、引っ越し当日にスタッフが来たらすぐに荷物をカートに積める積めるような状態にしておきましょう。
冷蔵庫などの家電がある場合は簡易梱包をしてくれます。
無事に荷物が積載されたら、到着日の予定を確認して引っ越し先に移動してください。
同じ市内など近場の引っ越しでない限り当日の到着は難しいので、荷物が到着するまで暮らす場所を決めておきましょう。
単身パックを利用する以外に引っ越しを安く済ませる方法
単身パックを利用する以外に引っ越しを安く済ませる方法には、以下のようなものがあります。
- 宅配便を利用する
- 通常期の平日に引っ越しを行う
- 繁忙期の平日の午後便を利用して引っ越しする
家具家電は全くなく、ダンボールも10箱以下の場合は宅配便を利用したほうが安く済む場合もあります。
家具家電付きのマンションに引っ越す場合や、学校や会社の寮を利用する際は宅配便を利用した引っ越しができる場合もあるでしょう。
また、引っ越し料金は繁忙期か通常期かのほかに、平日と休日でも値段が異なります。
このほか、午前便・午後便があって午後便のほうが安くなっています。
したがって、通常期の平日、午後便を利用すれば最も引っ越し料金を抑えられるでしょう。
1人暮らしでも引っ越し荷物が多い、しかし引っ越しする時間は比較的自由になる場合は通常期の午後便を利用するのがおすすめです。
また、繁忙期でも平日の午後便を利用すれば費用が安く済むだけでなく、予約も取りやすいでしょう。
なお、自分でトラックをレンタルして引っ越しをする方法は、可能な限り行わないほうがいいでしょう。
引っ越し荷物の運び出しや運び入れは、思っている以上に大変です。
マンションやアパートの場合は、共有部を傷つけると修繕費を請求される恐れもあります。
まとめ:単身パックが安いかどうかは条件次第
単身パックは料金こそ一般的な引っ越しプランより安く設定されています。
しかし、荷物の量によっては単身パックよりも通常の引っ越しプランのほうがおすすめの場合もあるでしょう。
まずは、自分が引っ越し先に持っていきたい荷物の量を確認してください。
そのうえで、どちらがいいか決めましょう。