家族は引越し荷物が多いのが当たり前?費用が高くなる理由や安く抑える方法を解説
ご家族との引越しContents
家族での引っ越しは荷物が多く費用は上がりがち
一口に引っ越しといっても引っ越す人数や荷物の量はさまざまです。
引っ越しの料金は、荷物の量・部屋の広さ・引っ越しの距離で変わってきます。
したがって、単純に考えると単身者の引っ越しが最も安く、家族の人数が多いほど価格は高くなりがちです。
引っ越しをする際の荷物の量をダンボール枚数で比較すると以下の通りです。
家族の人数 | ダンボール |
単身者 | 10~15枚 |
2人 | 20~30枚 |
3人 | 30~50枚 |
4人 | 50~80枚 |
なお、引っ越しの荷物はダンボールに詰められるものだけでなく、大型家具や家電もあります。
単身者よりも家族持ちのほうが家具や家電も大きく量も増えます。
単身者でも荷物が多いケースはありますが4人家族より荷物が多い、という事態にはまずありません。
一方、4人家族でも荷物の量が10人家族なみ、といったケースはあるでしょう。
荷物の多さが引っ越し費用に与える影響は?
単身者でも、1R~1Kに住んでいる場合と3LDKに住んでいる場合とでは、引っ越し費用のが2万円前後変わります。
1Rの床面積が15~20㎡、3LDKの床面積が70㎡前後ですから、収納できる荷物の量もだいぶ変わってくるでしょう。
そのため、同じ単身者でも価格に差が出てきます。
荷物が多いと荷物を運ぶトラックにも差が出てきます。
引っ越しに使うトラックには、軽トラック・2トントラック(ショート・ロング)、3トントラック、4トントラックの5種類がありますが、2トントラックのロング以上は作業員2人以上が必要です。
つまり、荷物が多いほど大型のトラックとたくさんの作業員が必要となり、近場への引っ越しでも費用が上がってきます。
4人家族、5人家族でも荷物が少ないご家庭もあるでしょう。
しかし、4人家族が1Rや1K に暮らせないように、どれほど荷物が少なくても単身者と同じくらいの費用で引っ越しするのはとても難しいでしょう。
子どもがいる家族と大人だけの家族で荷物の量に違いはある?
4人家族でも、その構成はさまざまです。
大人2人に子ども2人といった構成もあれば、大人4人、大人1人に子ども3人といった事例もあります。
子どものほうが大人よりも荷物が少ないイメージがありますが、子どもの年齢によって荷物の量は変わってきます。
例えば、子どもが未就学児ならば自分の荷物はおもちゃと布団くらいしかない場合も多いでしょう。
しかし、小学生以上ならば学習机、ベッド、自分専用の洋服ダンスなど大型家具が増えていきます。
一方、大人が4人の場合でも大型家具が少ない場合は、子どもがいる家族よりも荷物が少量になる可能性もあるでしょう。
したがって、一概に子どもが多いから荷物が少ない、大人ばかりの家族だから荷物が多いとは限りません。
荷物が多い家族が引っ越しの費用を安く抑えるコツ
荷物が多い家族が引っ越しをする場合、少しでも費用を安く抑えるには以下のような方法があります。
- 引っ越し会社同士で相見積もりをおこなう
- 引っ越しプランはできるだけシンプルにする
- 引っ越し時期を考える
- できるだけ荷物を減らす
家族で引っ越しをする場合、大型家具・家電を一度すべて処分して引っ越し先で買い直すことは難しいでしょう。
また、家具・家電付きの賃貸物件はほぼ単身者向けなので、ファミリーが利用できる物件はごくわずかです。
したがって、引っ越し費用を安く抑えるには引っ越す時期と引っ越し会社、引っ越しプランの選び方がポイントです。
まず、引っ越し時期ですが引っ越し会社には「繁忙期(2月末~4月・9月)」と「通常期(1~2月半ば、5~9月をのぞく12月まで)」があります。
この中でも、3月~4月第一週までの土日は、料金が繁忙期の1.5倍~2倍程度になるでしょう。
転勤を命じられてどうしてもこの時期まで引っ越しなければならない、といったやむを得ない事情がない限り、引っ越し時期は通常期を選びましょう。
それだけでも、費用は抑えられます。
また、通常期ならば相見積もりをすると引っ越し会社が料金を割り引いてくれる場合があります。
繁忙期は黙っていても引っ越しの依頼がくるので、相見積もりを依頼するメリットがほぼありません。
このほか、引っ越しプランはできるだけシンプルなものを選びましょう。
引っ越し会社のスタッフが梱包から荷ほどきまで全部やってくれるプランはどうしても高額になります。
自分で梱包荷ほどきをおこない、引っ越し会社のスタッフに依頼するのは荷物の積みこみと積み下ろしだけといったプランのほうが安く済みます。
ただし、妊娠中の方がいるといった場合は無理をしてはいけません。
これに加えて、可能な限り荷物を減らすのも効果的です。
引っ越しはいらないものをまとめて処分する絶好の機会です。
例えば、結婚10年目でマイホームを建てて家族で引っ越す場合、ちょうど家電の買い替え時期にもあたるでしょう。
この場合、新しい家電をネット通販で購入して新居に届けてもらうように手配すれば、それだけ引っ越し費用を抑えられます。
また、引っ越しするタイミングを子どもの小学校入学に合わせれば、新居で学習机やベッドなど大型家具を購入しても間に合います。
荷物が多い家族の引っ越し準備はいつから?
荷物が多いほど、引っ越しの準備には時間がかかります。
最低でも引っ越しの1か月前から少しずつ荷造りや不用品の処分を始めましょう。
例えば、季節限定でしか使わない家具や家電、夏ならば冬服、冬ならば反対に夏服は早々に荷造りして問題ありません。
不用品の処分は自治体にゴミとして持って行ってもらうのが一番安いですが、粗大ゴミの回収日が月に1~2回しかないところもあるので注意が必要です。
また、家族で引っ越しする場合、子どもの転校・転入手続きやアルバイトやパートの引継ぎなどもあります。
荷造りをしながら事務手続きも進めていかなければならないので、やることは目白押しです。
時間があるなら引っ越し会社を予約してすぐのころから、引っ越し準備を始めていきましょう。
そうすれば、直前になって慌てずにすみます。
荷物が多い家族が不用品を処分する方法
不用品を処分するには、以下のような方法があります。
- 自治体にゴミとして処分してもらう
- 家電リサイクル法に沿って処分を依頼する(冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビ)
- パソコンリサイクル法に沿って処分を依頼する(デスクトップパソコン・ノートパソコン)
- 不用品回収業者に処分を依頼する
- リサイクルショップに買取をしてもらう
家電リサイクル法の対象家電とパソコンは、日本全国どの自治体でもゴミとして処分できません。
家電リサイクル法対象家電はリサイクル券を購入したうえで、家電量販店に引き取りに来てもらうか自分で自治体の回収場所に持ち込みましょう。
パソコンはPCリサイクルマークがついた製品ならば、メーカーがゆうパックを用いて回収してくれます。
時間がない場合は、不用品回収業者に依頼すれば、家電リサイクル法対象家電やパソコンも回収してくれるところもあるでしょう。
また、売却できるものは早めにリサイクルショップに持ち込むと、買取してもらえる可能性があります。
不用品の処分や売却も可能な限り早めにおこない、引っ越し1週間前には荷造りに専念できるようにしましょう。
まとめ
荷物が多い家族の場合、引っ越し準備にも手間がかかり費用も高くなります。
荷物をできるだけ減らす、通常期に引っ越すなど抑える工夫をしましょう。
また、荷造りも単身者の数倍は時間がかかると考え、早めに取り掛かることが重要です。